2018年12月28日
今シーズンをここまで振り返って(1)
クラブの活動をすべて把握できているわけではありませんが、新年を間近に控えている今、今シーズンの残り3か月を仕上げの時期にするために、ここまでの活動を振り返ってみたいと思います。(3回に分けて掲載します。)
全般的には、会員数も活動内容も安定していることを本当にうれしく思います。ひとえに、会員、保護者、スタッフがともにソラティオーラでサッカーを楽しもうとしてくれているおかげであると感謝しています。ここまでの活動で、私の個人的な感覚で印象に残っていることをいくつか列挙させていただきます。
まず、シャウトがU-15、U-18のプレーヤーを育成するための活動を始めてくれたことです。和歌山国体終了後の切り替えがしんどい時期を乗り越え、会員、チーム・スタッフが主体となって若手育成に取り組んでくれていることに心から敬意を表します。
シニアAが、練習や試合に参加するだけでなく、プレーヤーを主体としてチームをマネジメントし、今年も県リーグ最多優勝記録を塗り替えたことも素晴らしいことです。優勝が当たり前のような感覚になっている中で、それ以上の成果を追い求めながら、活動を続けていくのは決して簡単なことではありません。それぞれが職業や家庭を持ち、会費を納め、クラブのトップチームとしての責任を自覚しながら、審判を務め、連盟の会議に出席するなどの業務を分担しながらこなしていくのは、すべてのプレーヤーが自律して活動してくれている何よりの証だと思います。
《つづく》
全般的には、会員数も活動内容も安定していることを本当にうれしく思います。ひとえに、会員、保護者、スタッフがともにソラティオーラでサッカーを楽しもうとしてくれているおかげであると感謝しています。ここまでの活動で、私の個人的な感覚で印象に残っていることをいくつか列挙させていただきます。
まず、シャウトがU-15、U-18のプレーヤーを育成するための活動を始めてくれたことです。和歌山国体終了後の切り替えがしんどい時期を乗り越え、会員、チーム・スタッフが主体となって若手育成に取り組んでくれていることに心から敬意を表します。
シニアAが、練習や試合に参加するだけでなく、プレーヤーを主体としてチームをマネジメントし、今年も県リーグ最多優勝記録を塗り替えたことも素晴らしいことです。優勝が当たり前のような感覚になっている中で、それ以上の成果を追い求めながら、活動を続けていくのは決して簡単なことではありません。それぞれが職業や家庭を持ち、会費を納め、クラブのトップチームとしての責任を自覚しながら、審判を務め、連盟の会議に出席するなどの業務を分担しながらこなしていくのは、すべてのプレーヤーが自律して活動してくれている何よりの証だと思います。
《つづく》
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12:19
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2018年08月28日
西日本豪雨災害復興支援募金活動
「西日本豪雨災害復興支援募金活動に参加しよう!」と呼び掛けたところ、スクール4年生の会員が街頭募金をしてくれました。

呼び掛けた趣旨は、次の通りです。
「7月の西日本豪雨災害からの復興に当たり、日本中から支援の活動が立ち上がっていることはご承知の通りです。現地の生活基盤の復興が急がれる中、多くの困難があることも報じられています。被災地の少年たちは、それまで打ち込んでいたそれぞれのスポーツをまだまだ楽しめる状況にはないことでしょう。
ソラティオーラでは、東日本大震災や熊本地震の際にも、復興支援の募金活動をさせていただきました。今回の災害に際しても、災害に見舞われた地域の少年たちが一日も早くスポーツを楽しめる日が来ることを祈りながら、私たちも本当に微力ではありますが、日本中の復興支援の輪につながりたいと考え、遅ればせながら下記のとおり二つの復興支援の募金活動をさせていただきたくことにいたしました。
つきましては、会員の皆さまには趣旨をご理解の上、ぜひ参加していただけるようお願いします。」
スクール4年生の会員の街頭募金は、8月25日(土) 13:00から、スーパーセンターオークワ海南店前で実施させていただきました。その時の様子は、毎日新聞とわかやま新報で紹介してくれました。
気持ちを実際の行動に移すことは、たいへんなエネルギーが必要です。
スクール4年生のみなさん、本当にありがとう。よくやってくれました。募金してくれた人には、きっと皆さんの気持ちが伝わっていると思います。


もう一つの募金活動として、「復興支援フットサル」を下記日程で実施します。こちらもたくさんの参加をお願いします。
内容 キッズから大人まで、スポーツのできる幸せを共有しつつフットサルを楽しみます。ソラティオーラ会員以外の参加(チーム、個人を問わず)も大歓迎。
参加者には、一家族1,000円程度の復興支援募金をお願いします。
期日 9月8日(土)
時間 18:30~21:00
場所 海南スポーツセンター
クラブ会員以外の方で参加してくださる人は、奥野修造(090-5242-0646)までご連絡ください。
※二つの活動で寄せていただいた募金は、日本赤十字等を通じて、現地に送る予定です。

呼び掛けた趣旨は、次の通りです。
「7月の西日本豪雨災害からの復興に当たり、日本中から支援の活動が立ち上がっていることはご承知の通りです。現地の生活基盤の復興が急がれる中、多くの困難があることも報じられています。被災地の少年たちは、それまで打ち込んでいたそれぞれのスポーツをまだまだ楽しめる状況にはないことでしょう。
ソラティオーラでは、東日本大震災や熊本地震の際にも、復興支援の募金活動をさせていただきました。今回の災害に際しても、災害に見舞われた地域の少年たちが一日も早くスポーツを楽しめる日が来ることを祈りながら、私たちも本当に微力ではありますが、日本中の復興支援の輪につながりたいと考え、遅ればせながら下記のとおり二つの復興支援の募金活動をさせていただきたくことにいたしました。
つきましては、会員の皆さまには趣旨をご理解の上、ぜひ参加していただけるようお願いします。」
スクール4年生の会員の街頭募金は、8月25日(土) 13:00から、スーパーセンターオークワ海南店前で実施させていただきました。その時の様子は、毎日新聞とわかやま新報で紹介してくれました。
気持ちを実際の行動に移すことは、たいへんなエネルギーが必要です。
スクール4年生のみなさん、本当にありがとう。よくやってくれました。募金してくれた人には、きっと皆さんの気持ちが伝わっていると思います。
もう一つの募金活動として、「復興支援フットサル」を下記日程で実施します。こちらもたくさんの参加をお願いします。
内容 キッズから大人まで、スポーツのできる幸せを共有しつつフットサルを楽しみます。ソラティオーラ会員以外の参加(チーム、個人を問わず)も大歓迎。
参加者には、一家族1,000円程度の復興支援募金をお願いします。
期日 9月8日(土)
時間 18:30~21:00
場所 海南スポーツセンター
クラブ会員以外の方で参加してくださる人は、奥野修造(090-5242-0646)までご連絡ください。
※二つの活動で寄せていただいた募金は、日本赤十字等を通じて、現地に送る予定です。
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11:28
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2018年08月09日
バレンシアCFサマークリニック、開催!
7月27日(金)・28日(土)・8月8日(水)の3日にわたって、ソラティオーラ和歌山の選手を対象にして「バレンシアCFサマークリニック」が開催されました。
夏真っ盛りの中で、選手たちはスペインより来日したバレンシアCFのコーチから直接指導を受けるという貴重な機会を無駄にしないよう、とても集中してトレーニングに取り組みました。今回は、小学4年生から中学3年生までの幅広い育成年代がそれぞれのカテゴリーごとにセッションを開いていただきました。
講師のアンデル・ペレスさんの指導は、バレンシアCFの育成指導で一番大切にしている内容を、それぞれの年代に応じて、トレーニング・メニューをアレンジしながら、たいへん分かりやすく選手たちに伝えてくれたように感じました。それは、どの年代にも一貫して次のことでした。
◇時間を無駄に使わずに、早く展開するためには、ボールから遠い足のインサイドでコントロールする。
◇チームでボールを保持するために、それぞれのプレーヤーがパス・コースを多く作れるように、常に動いて良いポジションを取る。
私たちがバレンシアCFのコーチとの15年にわたる交流から学び、ソラティオーラ和歌山の指導のベースにしているのもこれらのことです。この一番大事なことを、「もっと正確に、もっと速く、もっと考えて」プレーできるように、集中して全力で取り組んでいくことが、レベル・アップにつながるただ一つの道だと思います。
クリニックに参加した選手たちだけでなく、私たちコーチにとっても日々のトレーニングのあり方を再確認し、これからの指導に生かしていく決意を新たにした一日でした。



夏真っ盛りの中で、選手たちはスペインより来日したバレンシアCFのコーチから直接指導を受けるという貴重な機会を無駄にしないよう、とても集中してトレーニングに取り組みました。今回は、小学4年生から中学3年生までの幅広い育成年代がそれぞれのカテゴリーごとにセッションを開いていただきました。
講師のアンデル・ペレスさんの指導は、バレンシアCFの育成指導で一番大切にしている内容を、それぞれの年代に応じて、トレーニング・メニューをアレンジしながら、たいへん分かりやすく選手たちに伝えてくれたように感じました。それは、どの年代にも一貫して次のことでした。
◇時間を無駄に使わずに、早く展開するためには、ボールから遠い足のインサイドでコントロールする。
◇チームでボールを保持するために、それぞれのプレーヤーがパス・コースを多く作れるように、常に動いて良いポジションを取る。
私たちがバレンシアCFのコーチとの15年にわたる交流から学び、ソラティオーラ和歌山の指導のベースにしているのもこれらのことです。この一番大事なことを、「もっと正確に、もっと速く、もっと考えて」プレーできるように、集中して全力で取り組んでいくことが、レベル・アップにつながるただ一つの道だと思います。
クリニックに参加した選手たちだけでなく、私たちコーチにとっても日々のトレーニングのあり方を再確認し、これからの指導に生かしていく決意を新たにした一日でした。


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15:50
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2018年07月14日
ナイーブにして無邪気
ワールドカップも残すところ、3位決定戦と決勝戦の2試合のみとなっている。クロアチアのチャンス・メーカーであるモドリッチの、30歳を超えて、あの走力と献身性は今までの選手像にはなかったものだ。片やフランスのエクバペ、19歳にしてイエローカードも平気の時間稼ぎ。あのヒールなプレーは、サッカーの中だけで身に付いたものなのだろうか。
さて、我が日本代表である。これを考え出すと、頭に血が上ってきてちゃんとした文章にならない。齢を取るにつれて、怒りっぽくなるという。私もその傾向が顕著になり始めているとは自覚している。「しかし、まあ、みなさん、聞いてください」と人生幸朗さん(知ってる人は少なくなってしまったでしょうね)のように言いたくなってくる。
日本代表選手の帰国を報じるテレビ番組欄に『凱旋』とあった。辞書には、凱旋とは「成功を収めて帰ってくること」とある。4試合戦って、1勝2敗1引き分けの結果が成功か。しかも、1勝は、相手が80分以上10人で戦った試合であった。選手たちが必死になって全力で戦ったのは間違いない。問題は、監督、日本サッカー協会、日本サッカー界の空気である。
西野監督は、ポーランド戦の翌日、選手たちに負けを受け入れる戦い方を指示したことを詫びたという。なんという、ナイーブさ。なぜ、自分の取った作戦を堂々と誇らなかったのか。閉ざされたミーティングの場だったので、心情を吐露したのか。しかし、その内容は私のような底辺レベルのものまで伝わってきている。しかも、まるで美談でもあるかのように。
そして、西野監督とともにアトランタ・オリンピックを戦った山本氏は、“絶賛すべき選択”と解説していた。なんという無邪気さ。負けている試合で時間稼ぎをするという、そこには対戦相手とともに全力で勝利を競い合うスポーツマンシップのかけらもないと感じた私はおかしいのか。
その西野監督は、当初からの予定だったので、代表監督を辞めるという。なんやねん。「ベルギー戦に敗れた直後、倒れこんで背中で感じた芝生の感触を忘れるな、控え選手用のベンチの居心地の悪さを4年間覚えておけ。」というようなかっこいいことを選手たちに話したと報じられた。自分は、どうやねん。絶対に本意ではなかったであろう、リードされた試合での時間稼ぎや、試合終了直前でのカウンター・アタックから失点での敗戦、その悔しさを4年間覚えておける監督は、西野さん、あなたしかいないでしょう。いくら予定していたとはいえ、今辞任することは無責任だと思う。「疲れた」と西野氏は話したという。その通りだと思う。私たちには想像もつかない重圧があったであろう。しかし、それはワールドカップを戦うどの監督にも言えることではないだろうか。ドイツのレーブ監督は続けると報じられている。それが責任を取るということであろう。辞めさせられるのならともかく、自分から辞任を言い出すとは、重圧に耐えるだけの精神力が足りなかったと言うことだろう。その辞任を受け入れる田嶋会長もどうかしている。西野監督の継続こそが日本のサッカーが階段を一つ上がるために一番可能性のある道ではないですか。私は、それだけがハリル前監督を辞任させた者の責任の取り方だと思う。
しかし、その精神力の足りなさは、たぶん、西野氏個人の問題ではない。私たち日本サッカー界、あるいは、日本人全体の特徴であるかもしれない。長谷部キャプテンは、「結果の中に真実はある」と言ったと新聞に出ていた。スポーツにおいて大切なのは、過程ではなかったのか。私はそのように教えられてきたし、そのように選手に伝えてきた。私の指導は間違っていたのか。結果が出れば、その結果だけで物事を判断する。良い結果が出ればそれですべてOK。その過程の検証に耐えようともしない。まるで、日本の近現代史を観るような思いである。私たちの国民性であるのかもしれない。
クロアチアのダリッチ監督「私たちには、絶対にあきらめない国民性がある」と言ったと新聞記事にあった。その国民性は、どのように育まれてきたのだろうか。誰しもが、1990年代のユーゴスラヴィア内戦を思い浮かべるのではないだろうか。
私たちは、結果からだけで白黒をはっきりさせようとする国民性があるのかもしれない。白黒両方を併せ持つ、または、白黒の矛盾を意識しながら、あるいは葛藤を自覚しながら抱え持ちながら、前に進んでいく精神性を持ち得ていないのかもしれない。
サッカー批評には、国民性が表れる。そこに、ナイーブにして無邪気な、我が国民性の脆弱性が表れているような気がしてならない。
もうすぐ、3位決定戦が始まる。
Posted by Okuno at
22:17
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2018年07月03日
主役
今、2018年7月3日午前5時20分、ベルギー戦を終えた直後の選手インタビューを見終えたところだ。世界中のサッカー・ファンの皆さんには申し訳ないけど、正直言って試合は後半からしか見ていないので、あまり偉そうなことは言えないけど、現時点での感想を表明しておきたい。
選手インタビューの中では、長友選手の「悔しい。だけど全部出し切ったので、胸を張って帰る。」と話していたのが印象に残っている。その通り、素晴らしい試合だった。堂々と胸を張って帰ってきてほしい。
何が素晴らしかったか、それは何よりも選手が主役だったからだ。個々の選手が自分の意志で動きながらも、チームとして連動して、強敵に立ち向かっていた。後半開始直後の2得点。両方とも、ボールのある局面で数的優位を作りながら、近くでサポートしあい、物おじすることのない思い切ったシュート。実力では劣る側の見本のような戦い方だった。これがサッカーだという試合であった。
しかし、西野監督の中に2点リードするという状況がシミュレーションされていただろうか。選手の交代に時間がかかったのは、それが一因ではなかっただろうか。相手が先に動いたにもかかわらず、本田と山口を投入したのはあまりに型通りではなかったかと感じた。どうでしょうか。
ベルギーは、やはり強かった。完璧なチームではなく、隙もあったが、それでも強かった。2点リードされた直後は、少し焦りも見えたが、選手交代とともに落ち着いた試合運びに戻り、それは、後半のアディショナル・タイム4分も残り10秒というところでの日本のコーナー・キックからのカウンター・アタックでの決勝点の経過に表れた。
コーナー・キックのボールをゴール・キーパーがキャッチした瞬間一人の選手が走り出した。そこにキーパーからアンダーハンド・パスが出される。日本の選手も追ったが振り切られた。ベルギー選手のスピードが上がる。ハーフ・ラインに達する頃、前線ではすでにベルギーの選手のほうが人数が多かった。右サイドの選手が中に入り、日本の選手を一人引っ張っていく。その空いた右スペースにもう一人押し上げてくる。全くのフリーだ。そして、グラウンダーのクロス。確かルカク選手がボールに向かって走り、スルーすると、ゴール前には完全にフリーの相手選手がいた。あの場面でスルーできるとは。
ワールドカップ直前のテストマッチ、スイス戦でもコーナー・キックからの逆襲で失点していた。高い情報処理能力を持っているであろう日本代表チームでは、当然、その時の失点の原因を分析し、対応策も準備していたはずであるのに。デジャ・ビュ? いえ、実際に同じようなシーンがほんの少し前に起こっていたのだ。
繰り返すが、素晴らしい試合だったと言える。冒頭にも書いたが、長友選手の言葉通りだと納得した。それは、選手が試合の主役だったからだ。サッカーはそうでなくてはいけない。その分、あのポーランド戦は本当に残念だった。そうせざるを得ない状況であったかもしれないが、少なくともスポーツマンシップにのっとった戦い方ではなかった。日本サッカー協会の一員である山本昌邦氏がテレビ放送で話した「素晴らしい、絶賛すべき判断」では決してなかった。
4試合を通じて、結局1勝2敗1引き分けだった。その1勝は、強敵とは言え、10人を相手にした試合だった。この現実から次の4年間をスタートしなければいけない。西野監督のチーム作りを見てみたい。日本人監督として、根本からどんなチーム作りをしてくれるのか、たいへん楽しみになってきた。
ワールドカップはまだまだ続くが、日本代表チームのみなさん、本当にお疲れさまでした。底辺レベルの私たちも日本サッカー界の一員として、4年後を、さらにもっと先を見据えて頑張っていきましょう。
只今、7月3日午前6じ3分です。
選手インタビューの中では、長友選手の「悔しい。だけど全部出し切ったので、胸を張って帰る。」と話していたのが印象に残っている。その通り、素晴らしい試合だった。堂々と胸を張って帰ってきてほしい。
何が素晴らしかったか、それは何よりも選手が主役だったからだ。個々の選手が自分の意志で動きながらも、チームとして連動して、強敵に立ち向かっていた。後半開始直後の2得点。両方とも、ボールのある局面で数的優位を作りながら、近くでサポートしあい、物おじすることのない思い切ったシュート。実力では劣る側の見本のような戦い方だった。これがサッカーだという試合であった。
しかし、西野監督の中に2点リードするという状況がシミュレーションされていただろうか。選手の交代に時間がかかったのは、それが一因ではなかっただろうか。相手が先に動いたにもかかわらず、本田と山口を投入したのはあまりに型通りではなかったかと感じた。どうでしょうか。
ベルギーは、やはり強かった。完璧なチームではなく、隙もあったが、それでも強かった。2点リードされた直後は、少し焦りも見えたが、選手交代とともに落ち着いた試合運びに戻り、それは、後半のアディショナル・タイム4分も残り10秒というところでの日本のコーナー・キックからのカウンター・アタックでの決勝点の経過に表れた。
コーナー・キックのボールをゴール・キーパーがキャッチした瞬間一人の選手が走り出した。そこにキーパーからアンダーハンド・パスが出される。日本の選手も追ったが振り切られた。ベルギー選手のスピードが上がる。ハーフ・ラインに達する頃、前線ではすでにベルギーの選手のほうが人数が多かった。右サイドの選手が中に入り、日本の選手を一人引っ張っていく。その空いた右スペースにもう一人押し上げてくる。全くのフリーだ。そして、グラウンダーのクロス。確かルカク選手がボールに向かって走り、スルーすると、ゴール前には完全にフリーの相手選手がいた。あの場面でスルーできるとは。
ワールドカップ直前のテストマッチ、スイス戦でもコーナー・キックからの逆襲で失点していた。高い情報処理能力を持っているであろう日本代表チームでは、当然、その時の失点の原因を分析し、対応策も準備していたはずであるのに。デジャ・ビュ? いえ、実際に同じようなシーンがほんの少し前に起こっていたのだ。
繰り返すが、素晴らしい試合だったと言える。冒頭にも書いたが、長友選手の言葉通りだと納得した。それは、選手が試合の主役だったからだ。サッカーはそうでなくてはいけない。その分、あのポーランド戦は本当に残念だった。そうせざるを得ない状況であったかもしれないが、少なくともスポーツマンシップにのっとった戦い方ではなかった。日本サッカー協会の一員である山本昌邦氏がテレビ放送で話した「素晴らしい、絶賛すべき判断」では決してなかった。
4試合を通じて、結局1勝2敗1引き分けだった。その1勝は、強敵とは言え、10人を相手にした試合だった。この現実から次の4年間をスタートしなければいけない。西野監督のチーム作りを見てみたい。日本人監督として、根本からどんなチーム作りをしてくれるのか、たいへん楽しみになってきた。
ワールドカップはまだまだ続くが、日本代表チームのみなさん、本当にお疲れさまでした。底辺レベルの私たちも日本サッカー界の一員として、4年後を、さらにもっと先を見据えて頑張っていきましょう。
只今、7月3日午前6じ3分です。
Posted by Okuno at
06:18
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