2018年12月30日

今シーズンをここまで振り返って(3)

《前回からつづく》
 クラブは、2021年に創設50周年を迎えます。30周年の時も、40周年の時にも話したのですが、私たちのような、何の後ろ盾もない、ただサッカーが好きということだけで会員が集まっているクラブが、ここまで活動を続けてこられたのは、本当に奇跡的なことだと考えています。これからもクラブが変わらずに活動を続けていけるように、私たちの「目的」、「戦略」、「戦術」を述べさせていただきます。
 ソラティオーラの「目的」は、サッカーを中心としてスポーツを楽しむことと、そのために必要な組織としてのクラブを、主体的に永続的に運営していくことです。クラブを大きくすることや、Jリーグクラブを目指すことは、私たちの「目的」ではありません。くどいですが、主体的にクラブを運営し、ずっとサッカーを楽しむことが「目的」です。このことを表現したのが、「100年クラブへ、夢の途上!」というスローガンです。
 そのために、現時点で私たちが採っている「戦略」は、他のクラブとの違いを継続的に作り出していく、ということです。いわば、“オンリー・ワン”であり続けようとすることです。クラブは、変化し続けるか、埋没し衰退するかしかないと思います。現状維持はあり得ません。その時のクラブのあり方を維持しようとするのではなく、クラブがあり続けるためにいつも新しいことにチャレンジしてきました。そのようにしてこれまで、ずっと他のクラブとの違いを作り出そうとしてきました。
 例えば、県内で初めて一般女子チームを作り、県内で初めてクラブユースU-15チームを作り、クラブユース連盟を立ち上げる中心になりました。これらは、他のクラブとの違いを継続的に作り続けていくという「戦略」の具体的な「戦術」の例です。他にもさまざまな「戦術」を実行してきました。
 例を挙げれば、クラブの中に、多年代、多レベルのチームを編成する、育成部門では保護者に役割分担を強いない、他よりの低い会費ではなく目指す活動に必要な会費を設定する、補助金に頼らない、無給のボランティアで運営する、NPO法人化する、総合型地域スポーツクラブを目指す、などです。今年スタートしたバレンシアCFオフィシャルアカデミー和歌山校も、シャウトのU-15・U-18の取り組みも、私たちの「目的」と「戦略」に沿う「戦術」の一つです。
 しかし、新しいことにチャレンジしようとすると、どうしても既存の枠組みには収まりきらないことも起きてしまいます。そのたびに、周囲の人々を説得し理解を得るのには結構なエネルギーを必要とします。そのエネルギーは、ソラティオーラでずっとサッカーを楽しんでいきたいという会員の皆さんの熱意から生み出されてきたのです。私たちのエネルギー源はそれしかありません。“100年クラブ”を目指して、まずは50周年を目標に、引き続きよろしくお願いいたします。

 ソラティオーラを愛してくださっている皆さん、よいお年を!
  


Posted by Okuno at 09:20Comments(0)

2018年12月29日

今シーズンをここまで振り返って(2)

《前回からつづく》

 育成部門では、エンジェルスがJAカップで優勝し、KFCジュニアは2年連続の関西大会出場を果たし、ソラティオーラU-12とソラティオーラU-10は、それぞれ地区予選を突破して、チームとして初めて県大会に出場しました。
 世界とのつながりを目に見えるものにし、グローバル・スタンダードを意識したトレーニングをしたいと始めた、バレンシアCFオフィシャルアカデミー和歌山校の参加者は4月当初から倍増しました。子どもたちは、バレンシアCFのエンブレムを胸につけたオレンジ色のウェアを着て、とても集中してサッカーに取り組んでくれています。
 一方で残念なこともあります。シニアBが人数不足でいくつかの試合を棄権し、来シーズンの活動を休止せざるを得ないかもしれない状況になっていることです。このチームのコンセプトは、仕事の都合でウイークデイの夜の練習には参加できない、トップチームでプレーするほどのキャリアがない、トップチームでプレーするにはピークを越えた、それでも試合を楽しみたいという成人のためのチームです。言わば誰でも参加できる大人のチームとして、私はクラブの基盤のカテゴリーであると考えてきました。
 会員登録したからには当然、会費をきちんと納める、できるだけ都合をつけて試合に参加する、審判その他の業務を分担する、といった意識を十分持った“大人の会員”のチームであることが求められます。個々に事情はあるのでしょうが、チームとして試合を棄権せざるを得ない状況になってしまったのは、本当に残念です。
 クラブの基盤のカテゴリーが消滅するかもしれないことは、クラブ全体の存続をも脅かす“アリの一穴”にならなければ良いのだがと憂えています。会費を払えば、それに見合うサッカーを楽しめるサービスをクラブから提供されるべきだという、“消費社会”の論理では私たちのクラブは存続できません。運営に必要な会費を持ち寄り、クラブや試合の運営に必要な業務をそれぞれの会員が分担しあってこそ、サッカーを楽しむことができるのです。 “サービス=対価”という仕組みでは運営していけないのです。ソラティオーラは“共生・共助”の仕組みで動いています。その認識が薄れていくことが、“アリの一穴”になることを心配するのです。
 クラブでは、今までも数々のピンチがありました。その都度、会員の知恵と力を結集して、新しいエネルギーを生み出して、それらの危機を乗り越えて今に至っています。シニアBのピンチをチャンスに変えるため、会員の皆さん、力を合わせていきましょう。

《さらにつづく》
  


Posted by Okuno at 14:50Comments(0)

2018年12月28日

今シーズンをここまで振り返って(1)

 クラブの活動をすべて把握できているわけではありませんが、新年を間近に控えている今、今シーズンの残り3か月を仕上げの時期にするために、ここまでの活動を振り返ってみたいと思います。(3回に分けて掲載します。)

 全般的には、会員数も活動内容も安定していることを本当にうれしく思います。ひとえに、会員、保護者、スタッフがともにソラティオーラでサッカーを楽しもうとしてくれているおかげであると感謝しています。ここまでの活動で、私の個人的な感覚で印象に残っていることをいくつか列挙させていただきます。

 まず、シャウトがU-15、U-18のプレーヤーを育成するための活動を始めてくれたことです。和歌山国体終了後の切り替えがしんどい時期を乗り越え、会員、チーム・スタッフが主体となって若手育成に取り組んでくれていることに心から敬意を表します。

 シニアAが、練習や試合に参加するだけでなく、プレーヤーを主体としてチームをマネジメントし、今年も県リーグ最多優勝記録を塗り替えたことも素晴らしいことです。優勝が当たり前のような感覚になっている中で、それ以上の成果を追い求めながら、活動を続けていくのは決して簡単なことではありません。それぞれが職業や家庭を持ち、会費を納め、クラブのトップチームとしての責任を自覚しながら、審判を務め、連盟の会議に出席するなどの業務を分担しながらこなしていくのは、すべてのプレーヤーが自律して活動してくれている何よりの証だと思います。

《つづく》

  


Posted by Okuno at 12:19Comments(0)