2019年04月24日

わたしは、“ソラティオーラ”

どのクラブでも、学校でも、会社でも、日本では4月から一斉に新しいシーズンが始まります。
4月病5月病という言葉があるように、少し時間が経ったときに、今回の選択は自分にとって良かったのだろうかという不安が浮かんでくることは、誰にもあるだろうと思います。サッカークラブを選ぶということであっても、このシーズン、自分はこのクラブで、このチームで、このカテゴリーで大好きなサッカーをしていくことは良い選択だったのだろうか。自分が想像していた活動内容のイメージと違うな、もっと他に良い選択があったのではないだろうか、そんなことを考えている人もいるかもしれません。

自分の子どもが所属するクラブを初めて選ぶとき、今までのクラブから他のクラブに移ろうとするとき、何を根拠にしてどう決断しますか。ネットや口コミで事前に情報を得て、見学や体験参加をしてから決めることも多いと思いますが、それでも最終判断は論理的な部分以外のいわば“賭け”の要素が必ず残ってきます。それは、進学先や就職先を決める時や、ひょっとするとパートナーを決める時も同じかもしれません。

クラブ選びは、最終的には、「このクラブを信頼して、子どもを預ける」ということにしかならないと思います。どんな選択でもあらゆる要因を計算して、将来を見通すことはできません。また、人生は一度きりですから、実験をして検証することもできません。私たちが生きていく間に経験するあらゆる選択は、最後は“賭け”でしかないのです。もちろん、明らかに間違った選択肢は見つけることができ、それを排除することはできますが、一番正しい選択肢を事前に決定することは不可能です。そんな不可能に挑戦するより、もっともっと大切なのは、選んだ選択肢を後悔しないためには、これを選んで良かったと後から思えるように頑張るしかないのです。結果的に、その選択肢が良かったと思えるかどうかは、自分の努力と運にかかってきます。

私たちクラブの運営側には、保護者の方から信頼して預けてもらえるクラブであろうとする努力が必要です。ソラティオーラには、誰でも参加してもらえるクラブを作ろうという、自ら設定したミッションから、男女、年齢、レベルに応じたいくつかのチームやカテゴリーに分かれて活動しています。自分のニーズに合ったチームやカテゴリーでサッカーを楽しんでもらうためです。そして、折に触れてさまざまなクラブ内の交流も行ってきました。クラブ内の別のチーム、カテゴリーであっても、同じソラティオーラの仲間であるという帰属意識と一体感を持ってもらいたいからです。その結果が、日々の活動そのものから醸し出されるクラブの雰囲気であり、歴史を作り、風土を育てていくのだと思います。その眼には見えないものこそに賭けてもらえるクラブでありたいと願っています。そのようにして、クラブはここまであり続けることができ、まもなく創立50周年を迎えるところまで来ることができました。私たちが依って立つことができ、信頼して賭けてもらえると自信を持って考えているものは、この“クラブの空気感や香り”です。

それでも、たまにはクラブの思いと保護者の思いには、微妙な齟齬が発生することがあります。ソラティオーラ和歌山では、それぞれの間に信頼関係があっても、いつ発生するかもしれない齟齬をできるだけ小さい間に見つけて、対応していくためにも、年に一回会員の全体会を開いてクラブの歴史や活動方針、財政状態や現況を説明し、会員の皆さんの要望を聞かせていただいて、今後の活動に反映させていくことにしています。そのような会議を設定しているのは、ドラッカーが“組織は戦略に従う”と言った精神からです。会員の皆さんのさまざまなご意見やご要望を聞かせていただき、会員が何かしら不安に思われる要因には早急に対応し、クラブの発展のためにプラスになると思われるものはできるだけ取り入れていきたい、そのような考えから設定している「全体会」です。クラブの基本理念や活動方針を提示し、賛同してくれる人に加入していただき、それでも行き違いが生じればできるだけそれが小さいうちに解消していきたいという考えからの会議の設定です。

しかし、それはクラブという組織の性格上、クラブから提示する理念や戦略や活動方針の大枠の中での対応になります。これを外れる対応は、かえってクラブの存続を危うくすることになりかねません。会員の皆さんに納得していただくほかないというものが必ず残ってきます。そのクラブの基盤として外れることができないものに、どうしても納得していただけない場合は、それぞれが自分の思いと合致する運営をしていると思われる新たな選択肢を探してもらうしかありません。もちろん、私たちは、一度結んでいただいたご縁を大切にし、一緒にサッカーを楽しんでいってもらえることを心から願っていますし、そのようなクラブであり続けようとする努力も続けていきます。

私たちは、会員の皆さんから寄せていただいたご要望について、全スタッフで真摯に話し合い、その上で出した結論については、必ずすべての会員にとってメリットになり、また、子どもたちの成長につながるという確信をもってクラブの運営に当たっています。
会員の皆さん、この点をどうかご理解していただいて、今シーズンもソラティオーラ和歌山で『100年クラブ』を目指して一緒にサッカーを楽しんでいきましょう。



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