2021年03月22日

クラブハウス開館

クラブハウスの運用を始めました。
まだ整備の途中ですが、3月20日(土)にはシャウトがミーティングに利用し、夜はクラブハウスで初めての理事会を開きました。(写真)


私たちの念願だったクラブハウスは、今まで公共施設を借りて行っていたミーティングや研修会を開催するだけではあまり意味はありません。
今まで行ってこなかった新しい活用を始めることで、もっと充実したクラブライフを実現していくためのものにしていきたいと考えています。
そのためにも、会員の皆さんのアイデアを結集していくことが必要です。
ソラティオーラの活動をもっともっとイキイキ、ワクワクしたものにしていくために、活用方法を考えていきましょう。

クラブハウスは、会員の拠り所になります。
サッカー先進国のクラブには、必ずクラブハウスがあって、会員の交流拠点になっています。
スポーツセンターでの練習や試合の前後に、また、その間の待機時間にクラブハウスに立ち寄ってください。
時間のある時に、クラブハウスにぶらりと入って、サッカーの録画を見たり、雑談の場所として利用してください。
“クラブハウスはソラティオーラの象徴であり、ソラティオーラ会員のクラブ愛の象徴である”と言ってもらえる、物理的だけでなく精神的な意味でもクラブの象徴に育っていくことを願っています。




  


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2021年03月08日

クラブハウス開設

2021シーズンの開幕が間近になってきました。
2021年、ソラティオーラ和歌山は、母体となっている「海南フットボール・クラブ」の創設から数えて50周年を迎えます。
“100年クラブ”を目指して何とか半分の行程まで来ました。
ボランティア活動による運営を基本としている私たちのクラブが、ここまで活動を続けてこられた理由は、会員の皆さんのエネルギーなしにはとても考えられません。
私たちの前に広がっているフロンティアに道を伸ばしていくためのエネルギーをもっと集めていくために、2021シーズンにいくつかの記念事業を計画しています。
その第一弾が『クラブハウス開設』です。
会員の交流をより深めていくために、地域の方々との交流を生みだしていくためにも、何としても欲しかった拠点です。
海南スポーツセンターの東側の門のすぐ外にある物件の一階部分を借りることができました。
下の写真にあるように、まだ何も手に付けていません。これから会員の皆さんの力をお借りしながら、具体的な活用方法を検討していきます。良いアイデアがあれば、クラブのスタッフに声をかけてください。
クラブハウスが、私たちのクラブ・ライフになくてなならない存在になっていくことを願っています。




  


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2020年11月11日

サッカーのある日常

 ひんやりとした空気は透き通り、紅葉の話題がメディアを賑わせつつある季節になってきました。北国では早くも積雪しているとのニュースも流れました。一方で気温が低くなるにつれて、新型コロナウイルス感染がまた大きく広がっていくのではないかという不安も膨らみつつあります。そんな中でも、和歌山県では各種別でサッカーの大会が佳境を迎えています。

 ソラティオーラの各カテゴリーでは、U-15の「KFCエンジェルス」が、第27回和歌山県クラブユースサッカー選手権大会(兼、JAカップトーナメント)で見事優勝し、関西大会に出場することになりました。チーム史上初めての関西大会出場です。プレーヤー、チーム・スタッフ、保護者の皆さんに対し、心から「おめでとう!」と言い、理事長としてとてもうれしく感謝しています。すぐにやってくる関西大会も、“全力を出し尽くして戦う”ことを思う存分に楽しんでもらいたいと願っています。

 U-12では、全国大会の県予選が行われています。ソラティオーラからは、6年生チームの「KFCソラティオーラ」とアカデミー・コースの「KFCジュニア」が出場しています。両チームとも1回戦を突破し、2回戦では同じクラブのチーム同士が対戦することになってしまいました。このことは県大会では初めてではないかと思います。試合は、全員6年生の「KFCソラティオーラ」が、5年生主体の「KFCジュニア」に対して終始安定した試合運びを展開し、2-0で貫録勝ちを見せました。次戦は、県リーグ優勝の上富田FCと対戦します。リーグ戦での雪辱を期し、全国大会への道を切り開いていってくれることを期待しています。

 さらに、「KFCシャウト」は、女子関西リーグ2部で好成績を残しただけでなく、育成年代の女子サッカー発展のため、様々な取り組みをしてくれています。
 クラブのトップ・チームである「海南FC」は、夏に県社会人サッカー連盟杯選手権大会で優勝し、全国クラブチームサッカー選手権関西大会に出場し準決勝まで進みました。
 ソラティオーラのシニアCカテゴリーの「ソラティオーラ・ジョコーソOver-50」チームも県大会で優勝し、関西大会に出場しました。

 ここに紹介しきれない活動もまだまだいっぱいあります。総合型地域スポーツクラブ「ソラティオーラ和歌山」のサッカー部門に位置付けている「海南フットボール・クラブ」は、キッズからシニアまで、男性も女性も参加できる総合サッカー・クラブとして、和歌山県で最も充実した活動を展開し、継続してきたと自負しています。
 会員の皆さんが主体的にクラブ運営にかかわることで、クラブ・ライフが生活に根付き、自分のアイデンティティの一部を成り立たせているという自覚を持って活動してくれていることに、ソラティオーラのエネルギーの一番の源があります。

 大切なものを失って初めて、その大切さが実感できるということがあります。現在も進行中のコロナ禍の中で、一度サッカーができない時期を経験したことで、サッカーが私たちにとってとても大切であることを、すべての会員が実感できたのではないでしょうか。
 これからどんどん寒くなっていきます。まだまだ新型コロナについては安心できる状況では全くないばかりか、より一層注意を怠らないようにしなくてはならないのでしょう。

 しかし、コロナ禍の中で委縮しているだけでなく、自分の一部になっているサッカーやソラティオーラでのクラブ・ライフも大切にしていきましょう。私たちには、「100年クラブ」という大きな通過点を目指して、まだまだ夢を見続けて活動していく楽しみがあります。
 困難な状況が続く中でも、私たちにはソラティオーラでのサッカーがあります。そこには、仲間がいます。ともに見続ける夢があります。なんとありがたいことでしょう。
  


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2020年08月28日

コロナ禍のサッカー

 新型コロナウイルス問題を地球規模で抱えながらも、世界のトップ・レベルのプロ・リーグから地元の少年リーグまで、あらゆるレベルでサッカーが再開されています。サッカーだけでなくスポーツをやりたいって気持ちは、ものすごいエネルギーを持っているんだなと改めて感じています。

 ソラティオーラでは、シニアCが先日の「Over-50」の県大会で見事初優勝し、関西大会に出場することになりました。ソラティオーラでは、一般男子はシニアA、シニアB、シニアCと3つのカテゴリーに分かれて活動し、県社会人リーグ1部、同3部、シニア40リーグ、シニア50リーグの4つのリーグ戦に参加しています。

 少年のカテゴリーでも、ソラティオーラから3チームがU-12リーグに参加しています。会員数は、5歳から65歳までおよそ250人がサッカーを楽しんでいます。大変な熱量です。

 この勢いを、“100年クラブ”に向けて、次の50年につなげていきたいと願っています。何の後ろ盾も持たない、サッカーが好きで集まっているだけの組織が50年存続していること自体がある種の奇跡だと思います。この“奇跡”の原動力は何なのでしょう。自分のやりたい時だけ、ピッチにやってきて試合をして帰る、そんなことでは一瞬でもクラブが成り立たないことは誰にでも分かることです。

 連盟の会議に出席して大会の運営に携わり、審判の資格を取って大会の審判を務め、クラブの維持に必要な会費を納める、などなどの役割を責任持って分担してこそ、好きなサッカーを楽しむことができるのだと、仮に声高に言わなければいけなくなってしまったらクラブの危機です。会員それぞれが、主体的にクラブを運営していくための自覚を持って活動している、この目には見えないものこそがソラティオーラの何よりの財産なのです。

 クラブのエネルギーは、常に新しいことにチャレンジしていくことから生まれてきます。バレンシアジャパンと提携し、「バレンシアCFオフィシャルアカデミー和歌山校」を運営していく中で、画期的なトレーニング・メソッドを取り入れていることもその一つです。

 また、県内女子サッカー界をけん引している「海南FCシャウト」は、U-15の活動をすでに始めていますが、新たに小学生以下を対象に、「女の子のためのサッカースクール」に着手しようとしています。

 これらの新しい取り組みが、クラブ全体のエネルギー源になっているのです。まだソラティオーラの輪に加わってもらっていない方にも、ぜひ仲間になってもらいたいと願っています。今の10歳くらいの会員が、50年先にお孫さんと一緒にソラティオーラでサッカーを楽しんでもらえているなら、私たちのソラティオーラ和歌山は、素晴らしい「100年クラブ」に育っていることでしょう。遠い未来を見据えつつ、コロナ禍の中でも一歩一歩前へ進んでいきましょう。

  


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2020年06月01日

クラブは“生命体”? 《動的平衡》って、何?

 まだまだ元通りというわけにはいきませんが、とにもかくにもやっとサッカーができるようになりました。再び活動休止という事態にならないことを祈るばかりです。
 新型コロナウイルスの影響で、思うようにサッカーができなくなってから3か月。長かったですね。この間、皆さんどんなふうに過ごしてきましたか? 室内で、一人でできることをやってみようといわれても、すぐに対応できる人は少なかったのではないでしょうか。
 私自身は、3月は「この先どうなっていくのだろう」と右往左往しているうちに過ぎ、4月は「今できること、今やるべきことを何か考えなくては」とあれこれ考えながら過ごし、5月近くなってから、やっと動き出したような状況でした。
 クラブの子どもたちが、ちょっとしたスペースで一人でもできる自主トレのメニューを考えて、映像で見てもらえるようにYou Tubeへの投稿の仕方を教えてもらい、会員のみに限定公開するのにかなりのエネルギーを使いました。
 例年、この時期はクラブの決算にかなりのエネルギーと時間を要するのですが、今年は思いのほかスムーズに処理できたので、余った時間とエネルギーを読書に回しました。普段から読書量はそんなに多くなく、月3冊のペースですが、4月は4冊、5月はなんと9冊読みました。月間9冊は、自分史上最多ではないかと思います。軽いエンタメ小説からちょっとしたものまでいろいろですが、その中から『新版 動的平衡』(福岡伸一著、小学館新書)を紹介します。

 いきなりですが皆さん、「クラブの実体とは何でしょうか?」 ソラティオーラの大本である海南FCの運営を私が引き継いだのが25歳の時ですから、それから40年間クラブ運営に当たってきました。2021年にはクラブ創設50周年を迎えます。そして、“100年クラブ”を目指して活動中です。時々、クラブとは何だろうか、クラブの実体とは何だろうか、バレンシアCFのように100年を超える歴史を持つクラブは、何をどのようにして維持し、発展させてきたのだろうか、そんなことを考えることがあります。
 プレーヤーやコーチはどんどん入れ替わっていきます。サポーターも世代交代していきます。サッカーの内容も戦術も変わっていきます。しかし、バレンシアCFも海南FCも時間の長短はあれ、変わらずに存在し続けます。活動を停止し、解散したクラブも当然あるでしょう。私たちが“100年クラブ”を標榜するとき、どんなことを考えながら活動していけばよいのか、そのヒントを与えてくれたのが福岡伸一氏の“動的平衡”という言葉です。

『新版 動的平衡』から、いくつかの記述を引用させていただきます。

◇合成と分解との動的な平衡状態が「生きている」ということであり、生命とはそのバランスの上に成り立つ「効果」である…。(同書P.80)

◇生命は、機械のようにいくつもの部品を組み立てただけで成り立っているわけではという、厳然たる事実がある。(P.145)

◇私たちの身体は分子的な実体としては、数カ月前の自分とはまったく別物になっている。……そこにあるのは、流れそのものでしかない。
その流れの中で、私たちの身体は変わりつつ、かろうじて一定の状態を保っている。その流れ自体が「生きている」ということなのである。
……ここで私たちは改めて「生命とは何か?」という問いに答えることができる。「生命とは動的平衡にあるシステムである」という回答であ
 る。(P.261~262)

◇生命の動的平衡は絶え間のない合成と分解を行っている。いや、むしろ合成することよりも、分解することのほうを絶えず優先している。
(P.294)

◇生命、自然、環境――そこで生起する、すべての現象の核心を解くキーワード、それが《動的平衡》(dynamic equilibrium)だと私は思う。
(P.315)

 どうでしょう、皆さん。上記引用中の“生命”を“クラブ”に置き換えたら、「ソラティオーラとは何か?」、「100年クラブへ向けて、私たちは何をすべきか」ということのヒントが見えてくるのではないでしょうか。私たちの体を構成している何十兆もの細胞がどんどん生まれ変わっていくように、クラブを構成しているプレーヤーもコーチもスタッフもサポーターもどんどん入れ替わっていっても、というよりどんどん入れ替わっていくことでクラブとしての“動的平衡”が維持されていくということなのでしょうか。
 一方で、私たちの体を構成している何十兆もの細胞すべてに同一のDNAが組み込まれていて、個々の細胞が生まれ変わっていってもDNAは基本的には受け継がれていきます。ソラティオーラが受け継いでいくべきDNAとは何なのだろうか、生まれ変わっていくべきことは何なのだろうか、皆さんと一緒にこれからも考え続けていきたいと思います。
 ソラティオーラは、生命体とおなじように生きているのですから。
  


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